糖尿病の症状|食べても食べても痩せるのは危険です

糖尿病が原因で痩せるって…。
本当?

このような疑問にお答えします。

この記事では、糖尿病の症状のひとつ「体重減少」について解説していきます。後半部分では「糖尿病の治療法」についても解説しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、糖尿病の初期症状について知りたい方は「放置してはいけない糖尿病の初期症状」をご覧ください。

 

【目次】
糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?
糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます
糖尿病患者様の痩せる症状について|1型・2型のどちらも体重減少の症状があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|合併症の危険性
糖尿病患者様の痩せる症状について|他に考えられる原因
糖尿病患者様の痩せる症状について|薬が原因になっているかも
糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう
糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です
まとめ

 

 

糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?

糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けましょう。

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます

糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます

糖尿病の症状のひとつに「体重減少」があります。これは糖尿病によりインスリンの働きが低下することで、食事から摂ったブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなり、体内の脂肪や筋肉のタンパク質をエネルギー源として分解してしまうためです。糖尿病といったら、“太っている”というイメージですが、実際には痩せている患者様もたくさんいます。ですので「自分は痩せているから大丈夫…」と油断しないようにしてください。糖尿病患者様の中には、1カ月で10kg以上痩せる人もいますよ。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。

 

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|1型・2型のどちらも体重減少の症状があります

糖尿病は発症原因によって1型糖尿病2型糖尿病に大別されますが、いずれも症状の1つに体重減少があります。ただし、1型糖尿病の場合は突然かつ急激に体重が減るのが特徴です。1型糖尿病2型糖尿病については下記をご覧ください。

 

<糖尿病患者様の痩せる症状について|1型糖尿病2型糖尿病の違い>

1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島と呼ばれる部分にあるβ細胞が障害されてインスリンを産生できなくなった結果、高血糖状態が続き、生存を危うくします。そのため、高血糖を是正し生存するために、注射によってインスリンを補う治療が必要です(1型糖尿病は小児や若年成人に多く発症します)。一方、2型糖尿病は遺伝的な要因に運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣が加わって発症すると考えられています(はっきりとした原因はまだわかっていません)。2型糖尿病は中高年に多く、糖尿病患者の「95%以上」が2型と言われていますよ。1型糖尿病2型糖尿病の違いについて詳しく知りたい方は「糖尿病の自覚症状の解説 - 足のしびれや痩せてきたのは糖尿病の初期症状?」、もしくは「糖尿病の症状について解説しているサイト」をご覧ください。

 



糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります

糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります

糖尿病と診断され、食事の量が変わらないのに痩せてしまうという場合は糖尿病が重症化している可能性があります。このような場合、一刻も早く医師の診察を受けることが大切です。くれぐれも「痩せているから健康になっている!」と勘違いようにしてくださいね。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」でも同様のことをいっておりますよ。

 

 

糖尿病患者様の痩せる症状について|合併症の危険性

糖尿病は進行すると様々な合併症を引き起こします。糖尿病によって動脈硬化を起こした場合、心筋梗塞脳梗塞など命に関わる結果を招くこともあります。また、糖尿病が原因で痩せているケースでは、インスリンの作用不足による「糖尿病ケトアシドーシス」によって昏睡や意識障害を招き、場合によっては死に至ることもありますよ。糖尿病ケトアシドーシスについては以下をご覧ください。

 

<糖尿病ケトアシドーシスとは?>

糖尿病ケトアシドーシスとは、糖尿病急性合併症である「糖尿病昏睡」のひとつ。喉の乾き、多尿、全身の倦怠感などの症状に引き続いて急激に発症し、悪化すると呼吸困難や吐き気、嘔吐、腹痛、意識障害などが起こります。糖尿病性ケトアシドーシスは、適切な処置が遅れると死に至ることもありますので、気になる症状があったときには速やかにお近くの医療機関を受診しましょう。

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|他に考えられる原因

食事の量が変わらないのに痩せてしまう方は「がん」や「甲状腺機能亢進症」などの病気も疑われます。がんなどの悪性腫瘍で痩せる場合は「食欲低下」を伴うことが多いですが、初期の段階では食欲が低下しないこともあります。「食べても食べても痩せる」という状態が続いている方は、早急に医療機関を受診しましょう。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」や「糖尿病で痩せる原因について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。

 

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|薬が原因になっているかも

糖尿病に対して行われる治療には、飲み薬やインスリン注射による血糖値のコントロールがあります。血糖値のコントロールができていて、インスリンの作用が問題なく働いていれば、痩せていくことはありません。つまり痩せていくということは、インスリンが作用せず、身体全体にエネルギーを供給できていないということです。このようなことから、治療しているにも関わらず痩せていくという場合は「インスリンが作用していない(薬が合っていない)」可能性が考えられます。「糖尿病にダイエットは効果がある?糖尿病と肥満の関係」でも同様のことをいっておりますよ。

 

 

 

糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう

糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう

糖尿病を患っていて痩せすぎてしまうなら、もう一度治療方法を見直してみる必要があります。体重減少が続いている方は、速やかに糖尿病専門医に相談しましょう。なお、糖尿病の治療に有効なのは薬物療法・食事療法・それから適切な運動です。詳しくは以下をご覧ください。

 

【糖尿病患者様の痩せる症状について|治療法1】薬物療法

薬物療法とは薬を服用して治療する方法。糖尿病の薬の種類としては、飲み薬と注射薬があります。飲み薬では、インスリンの分泌を良くするもの・効きを良くするもの、食事でとった糖の分解・吸収を遅らせるもの、糖の排泄を促すものがあります。注射には、インスリンの分泌を促す注射や、インスリンそのものを外から補う注射がありますよ。薬物療法について詳しく知りたい方は「放っておくと怖い糖尿病の症状・検査・原因・治療の基本情報」をご覧ください。

 

【糖尿病患者様の痩せる症状について|治療法2】食事療法

食事療法は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けましょう。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されますよ。

 


【糖尿病患者様の痩せる症状について|治療法3】運動療法

運動は人によってはもっとも継続が難しい治療方法です。そのため、継続できるように、自分が楽しめる運動を見つけることがポイントになります。運動をすることで、ブドウ糖脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されますよ。運動はできれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしましょう。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。



 

糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です

糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です

糖尿病はインスリンの分泌や、作用する力が不足して起こる病気です。もともとインスリンを分泌する量が欧米人に比べて少ない私たち日本人が、欧米化した食生活や食事を多くとりすぎれば、糖分の処理が追いつかなくなり、血糖値は上がりっぱなしになります。この状態が休むことなく毎日続けば、必然的にすい臓のインスリンを分泌する力はさらに衰えてしまいます。糖尿病は中高年の肥満男性の病気という印象がありますが、20~30代の若年層にも増えていますので、十分に注意しましょう。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」や「糖尿病で痩せはじめたら末期?痩せてしまう原因は?」でも同様のことをいっております。

 



まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?
糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます
糖尿病患者様の痩せる症状について|1型・2型のどちらも体重減少の症状があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|合併症の危険性
糖尿病患者様の痩せる症状について|他に考えられる原因
糖尿病患者様の痩せる症状について|薬が原因になっているかも
糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう
糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です

以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。