糖尿病の食事｜甘いものは食べていいの？

糖尿病患者は甘いものを食べてはいけないって…。

本当なの？

このような疑問にお答えします。

この記事では「糖尿病患者の食事」について解説していきます。後半部分では「糖尿病患者が食べて良いもの」についても解説しておりますので、ぜひ最後までご覧くださいね。なお、糖尿病患者が安心して食べられる市販品については「糖尿病患者が安心して食べられる市販品紹介(181種)」をご覧ください。

【目次】
糖尿病の食事で甘いものはNG？そもそも糖尿病って何？
糖尿病の食事で甘いものはNG？糖尿病患者さんの約95％が2型糖尿病です
糖尿病の食事で甘いものはNG？食べてはいけないの？
糖尿病の食事で甘いものはNG？果物もダメ？
糖尿病の食事で甘いものはNG？食べて良いもの３選
糖尿病の食事で甘いものはNG？食べてはいけないもの5選
糖尿病の食事で甘いものはNG？日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう
まとめ

糖尿病の食事で甘いものはNG？そもそも糖尿病って何？

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気（インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています）。血糖の濃度（血糖値）が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。糖尿病については「糖尿病サイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

糖尿病の食事で甘いものはNG？糖尿病患者さんの約95％が2型糖尿病です

糖尿病は発症要因から1型、2型に分けられます。日本人では糖尿病患者さんの約95％が2型糖尿病といわれ｢暴飲暴食｣｢運動不足｣｢ストレス｣などのライフスタイルの乱れがおもな原因となって起こります。そのため、2型糖尿病には「食事療法」と「運動」が非常に効果的です。糖尿病にお心当たりのある方は、食事の取り方に気を付け、運動を習慣付けることから始めましょう。なお、1型、2型糖尿病の違いついて詳しく知りたい方は「糖尿病について解説しているサイト」をご覧ください。

糖尿病の食事で甘いものはNG？食べてはいけないの？

率直に申し上げますと、甘いものを食べることはおすすめしません。甘いものに多い糖質は、食べると速やかにブドウ糖に変換されるため、血糖値の上昇に大きく影響します。また、甘いものに「バター」や「乳脂肪」のような脂質が多く含まれている場合、血糖値は上がったあと、下がりにくい傾向があると言われています。そのため、良好な血糖コントロールを保ちつつ合併症を予防する観点からすると、甘いものはおすすめできません。

糖尿病の食事で甘いものはNG？果物もダメ？

果物は食べても大丈夫です。果物を食べると糖尿病リスクが低下することが、多くの研究で明らかになっております。果物には、果糖や食物繊維が含まれており、血糖を比較的上げにくいことが知られております。そのため、糖尿病の食事療法でも勧められておりますよ。なお、果糖を摂り過ぎると、血中の中性脂肪や体重の増加をまねくおそれがあるので、果物の食べ過ぎには注意しましょう。「糖尿病の食事について解説しているサイト」でも同様のことを言っておりますよ。

糖尿病の食事で甘いものはNG？食べて良いもの３選

糖尿病患者さんが甘いものを食べることはおすすめしません。しかし、例外もあります。甘いもので、糖尿病患者さんが食べて良いものもあるのです。順番にご紹介します。

【糖尿病の食事｜食べて良い甘いもの１】ハイカカオチョコレート

糖尿病患者さんが食べて良い甘いもの１つ目は『ハイカカオチョコレート』です。ハイカカオチョコレートとは、カカオ成分が70%以上のチョコレート。カカオのポリフェノール効果も期待できるチョコレートのことを言います。ハイカカオチョコレートは、食べない状態より、ハイカカオチョコレートを食べた方が、血糖値の上昇が抑えられます。そのため、糖尿病患者さんが食べても問題ありません。血糖値の上昇が抑えられ、血糖高値を継続的に下げることができればHbA1cが下がり、合併症予防にも繋がりますよ。

【糖尿病の食事｜食べて良い甘いもの2】寒天ゼリー

糖尿病患者さんが食べて良い甘いもの2つ目は『寒天ゼリー』です。寒天ゼリーは糖質が少なく、カロリーも低いので血糖値の変動が少ないおやつです。また、寒天は食物繊維を豊富に含んでいるため便秘解消や満腹感にもつながります。甘いものをどうしても食べたい方は、寒天ゼリーを食べるといいでしょう。

【糖尿病の食事｜食べて良い甘いもの3】おからクッキー

糖尿病患者さんが食べて良い甘いもの3つ目は『おからクッキー』です。おからクッキーは、大豆の栄養素と食物繊維が豊富。普通のクッキーよりも糖質が少なく、タンパク質を多く含みます。そのため、糖尿病患者さんはもちろん、少しでもヘルシーなおやつを選びたい方にもおすすめのクッキーです。なお「糖尿病患者さんにおすすめの甘いものを紹介しているサイト」でもおすすめのクッキーをおすすめしておりますよ。

※おからとは、豆腐を作るときにできる「大豆のしぼりかす」のことを指します。

糖尿病の食事で甘いものはNG？食べてはいけないもの5選

糖尿病患者さんが甘いものを食べることはおすすめしません。とくに、これからご紹介する甘いものはできる限り控えてください(食べるとしても少量にしてください)。

【糖尿病の食事｜食べてはいけない甘いもの1】ケーキ

糖尿病患者さんが食べてはいけない甘いもの1つ目は『ケーキ』です。ケーキの定番であるショートケーキやチョコレートケーキは1個あたり300-400kcalと高カロリー。加えて、糖質も30-40gと非常に高いです。糖尿病を予防するためにもケーキを食べることは控えましょう。ケーキについては「糖尿病の食事について解説しているサイト」でも取り上げております。

【糖尿病の食事｜食べてはいけない甘いもの2】和菓子

糖尿病患者さんが食べてはいけない甘いもの2つ目は『和菓子』です。和菓子には血糖値を上げる要因となるものが多く含まれます。たとえば、大福やおはぎには「もち米」。どら焼きやたい焼きでは「小麦粉」などの“糖質が多く含まれる食材”が原料に使われています。また「餡の小豆」自体も糖質はゼロではなく、１カップ(150g)あたり約19gの糖質が含まれています。

【糖尿病の食事｜食べてはいけない甘いもの3】清涼飲料水

糖尿病患者さんが食べてはいけない甘いもの3つ目は『清涼飲料水』です。液体に溶けた果糖ブドウ糖液（砂糖）は急激な血糖値上昇を引き起こします。ですので、清涼飲料水は控えてください。「糖尿病の食事について解説しているサイト」でも同様のことを言っております。

【糖尿病の食事｜食べてはいけない甘いもの4】菓子パン

糖尿病患者さんが食べてはいけない甘いもの4つ目は『菓子パン』です。「あんぱん」や「クリームパン」といった菓子パンには、小麦粉以外にも砂糖が多く使われています。加えてカロリーも高いものが多いので、糖尿病の食事にはおすすめしません。どうしても食べたい時は少量を楽しむ程度にしましょう。なお、菓子パンについては「糖尿病の食事について解説しているサイト」でも問題視しております。

【糖尿病の食事｜食べてはいけない甘いもの5】シャーベット

糖尿病患者さんが食べてはいけない甘いもの5つ目は『シャーベット』です。さっぱりとした後味でヘルシーなイメージのあるシャーベットですが、実は糖質量はバニラアイスクリームとさほど変わりません。冷たいものは甘さを感じにくいため、思っている以上に糖分が入っています。暑い夏は特につい選びがちなシャーベットですが、毎日のように食べていると高血糖を招いてしまいますので、注意しましょう。

糖尿病の食事で甘いものはNG？日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

糖尿病はインスリンの分泌や、作用する力が不足して起こる病気です。もともとインスリンを分泌する量が欧米人に比べて少ない私たち日本人が、欧米化した食生活や食事を多くとりすぎれば、糖分の処理が追いつかなくなり、血糖値は上がりっぱなしになります。この状態が休むことなく毎日続けば、必然的にすい臓のインスリンを分泌する力はさらに衰えてしまいます。糖尿病は中高年の肥満男性の病気という印象がありますが、20～30代の若年層や、やせ型の女性にも増えていますので、十分に注意しましょう。「糖尿病の食事について解説しているサイト」や「糖尿病ネットワーク」でも同様のことを言っておりますよ。

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病の食事で甘いものはNG？そもそも糖尿病って何？
糖尿病の食事で甘いものはNG？糖尿病患者さんの約95％が2型糖尿病です
糖尿病の食事で甘いものはNG？食べてはいけないの？
糖尿病の食事で甘いものはNG？果物もダメ？
糖尿病の食事で甘いものはNG？食べて良いもの３選
糖尿病の食事で甘いものはNG？食べてはいけないもの5選
糖尿病の食事で甘いものはNG？日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。