糖尿病の原因|甘いものばかり食べていると糖尿病になるの?

甘いものばかり食べていると…。
糖尿病になるって本当?

このような疑問にお答えします。

この記事では、甘いものが好きな方に向けて「甘いものと糖尿病の関係」を解説していきます。後半部分では「食べていい甘いもの」や「食べてはいけない甘いもの」についても解説しておりますので、ぜひ最後までご覧くださいね。なお、糖質と糖尿病の関係について知りたい方は「糖尿病の人はなぜ糖質を欲しがる?炭水化物を選ぶ脳神経を発見」をご覧ください。

 


【目次】
糖尿病の原因|甘いものとの関係について解説する前に
糖尿病の原因|甘いものばかり食べていると糖尿病になるの?
糖尿病の原因は甘いもの|しょっぱいお菓子にも注意してください
糖尿病の原因は甘いもの|果物もダメなの?
糖尿病の原因は甘いもの|糖質を多く含む調味料にも注意してください
糖尿病の原因は甘いもの|食べていいものはある?
糖尿病の原因は甘いもの|食べてはいけないものとは?
糖尿病の原因は甘いもの|清涼飲料水もNGです
糖尿病の原因は甘いもの|イソフラボンを積極的に摂取しましょう
糖尿病の原因は甘いもの|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう
まとめ

 

糖尿病の原因|甘いものとの関係について解説する前に

糖尿病の原因|甘いものとの関係について解説する前に

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。糖尿病について詳しく知りたい方は「糖尿病サイト」をご覧ください。

 

 

糖尿病の原因|甘いものばかり食べていると糖尿病になるの?

糖尿病の原因|甘いものばかり食べていると糖尿病になるの?

結論を申し上げますと、甘いものばかり食べていると糖尿病になりやすいです(個人差がありますので一概にはいえませんが…)。甘いものに多い糖質は、食べると速やかにブドウ糖に変換されるため、血糖値の上昇に大きく影響します。また甘いものに「バター」や「乳脂肪」のような脂質が多く含まれている場合、血糖値が上がった後、下がりにくい傾向があるといわれています。そのため、良好な血糖コントロールを保ち糖尿病を予防する観点からすると、甘いものはおすすめできません。甘いものは基本的に糖質の塊ですので、高血糖のリスクが非常に高くなるといえるでしょう。なお、糖尿病になりやすい人の特徴にご興味のある方は「糖尿病になりやすい人の特徴と予防法」をご覧ください。

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|しょっぱいお菓子にも注意してください

血糖値は甘いものだけで上がるわけではありません。たとえば「炭水化物」というのは糖質と食物繊維からできていて、この糖質が血糖を上昇させます。つまり、糖質が含まれる食物はしょっぱいものでも血糖を上昇させるのです。ポテトチップス、おせんべいなども炭水化物に分類されますので「甘くないから大丈夫!」と勘違いしないよう注意してくださいね。「糖尿病と甘いのもの関係について解説しているサイト」でも同様のことを述べておりますよ。

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|果物もダメなの?

果物は食べても大丈夫です。果物を食べると「糖尿病リスク」が低下することが多くの研究で明らかになっております。果物には、果糖や食物繊維が含まれており、血糖を比較的上げにくいことが知られております。そのため、糖尿病の食事療法でも勧められておりますよ。なお、果糖を摂り過ぎると、血中の中性脂肪や体重の増加を招く恐れがあるので、果物の食べ過ぎには注意しましょう。

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|糖質を多く含む調味料にも注意してください

ポン酢やみりんなどの調味料は糖質を多く含みます。調味料の糖質は吸収しやすいので、血糖値が上がりやすい。なので、糖質を多く含む調味料は摂りすぎないように注意してくださいね。

 

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|食べていいものはある?

糖尿病の原因は甘いもの|食べていいものはある?

糖尿病予防の観点から申し上げると、甘いものを食べることはおすすめしません。しかし、例外もあります。順番にご紹介しますね。


【糖尿病の原因|食べていい甘いもの1】おからクッキー

おからクッキーは、大豆の栄養素と食物繊維が豊富。普通のクッキーよりも糖質が少なく、タンパク質を多く含みます。そのため、糖尿病患者さんはもちろん、少しでもヘルシーなおやつを選びたい方にもおすすめのクッキーですよ。

※おからとは、豆腐を作るときにできる「大豆のしぼりかす」のことを指します。

 


【糖尿病の原因|食べていい甘いもの2】ハイカカオチョコレート

イカカオチョコレートとは、カカオ成分が70%以上のチョコレート。カカオのポリフェノール効果も期待できるチョコレートのことをいいます。ハイカカオチョコレートは、食べない状態より、ハイカカオチョコレートを食べた方が、血糖値の上昇が抑えられます。そのため、糖尿病患者さんが食べても問題ありません。血糖高値を継続的に下げることができればHbA1cが下がり、合併症予防にも繋がりますよ。「糖尿病と甘いのもの関係について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 


【糖尿病の原因|食べていい甘いもの3】寒天ゼリー

寒天ゼリーは糖質が少なく、カロリーも低いので血糖値の変動が少ないおやつです。また、寒天は食物繊維を豊富に含んでいるため便秘解消や満腹感にもつながります。甘いものをどうしても食べたい方は、寒天ゼリーを食べるといいでしょう。

 

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|食べてはいけないものとは?

糖尿病の原因は甘いもの|食べてはいけないものとは?

これからご紹介する甘いものはできる限り控えてください(食べるとしても少量にしてください)。以下のものを食べ過ぎると糖尿病リスクが高くなりますよ。

 


【糖尿病の原因|食べてはいけない甘いもの1】菓子パン

「あんぱん」や「クリームパン」といった菓子パンには、小麦粉以外にも砂糖が多く使われています。加えて高カロリーのものが多いので、おすすめしません。どうしても食べたい時は少量を楽しむ程度にしましょう。なお、砂糖と糖尿病の関係について知りたい方は「砂糖の摂りすぎは糖尿病になる?! の誤解を解いてみる」をご覧ください。

 

 

【糖尿病の原因|食べてはいけない甘いもの2】和菓子

和菓子には血糖値を上げる要因となるものが多く含まれます。たとえば、大福やおはぎには「もち米」。どら焼きやたい焼きでは「小麦粉」などの“糖質が多く含まれる食材”が原料に使われています。また「餡の小豆」自体も糖質はゼロではなく、1カップ(150g)あたり約19gの糖質が含まれています。ですので、食べ過ぎには注意してください。「糖尿病と甘いのもの関係について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 


【糖尿病の原因|食べてはいけない甘いもの3】ケーキ

ケーキの定番であるショートケーキやチョコレートケーキは1個あたり300-400kcalと高カロリー。加えて、糖質も30-40gと非常に高いです。糖尿病を予防するためにもケーキを食べることは控えましょう。「糖尿病と甘いのもの関係について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 

※甘いものの摂取量については「甘いものは糖尿病の原因になる?目安はどれくらい?」をご覧ください。

 

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|清涼飲料水もNGです

清涼飲料水も甘いものに含まれます。なぜなら、液体に溶けた果糖ブドウ糖液(砂糖)は急激な血糖値上昇を引き起こしますからです。「飲み物だから大丈夫!」と油断しないように注意してくださいね。

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|イソフラボンを積極的に摂取しましょう

糖尿病の原因は甘いもの|イソフラボンを積極的に摂取しましょう

大豆に含まれるイソフラボンには、体がブドウ糖を処理する能力を示す耐糖能が改善し、糖尿病を改善する効果があると考えられております。実際に、イソフラボンを多く摂取している人は空腹時と食後のインスリン濃度が低下することなどが、過去の研究で確かめられております。糖尿病リスクの高い方は積極的に大豆を摂取するといいでしょう。

 

 

糖尿病の原因は甘いもの|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

糖尿病はインスリンの分泌や、作用する力が不足して起こる病気です。もともとインスリンを分泌する量が欧米人に比べて少ない私たち日本人が、欧米化した食生活や食事を多くとりすぎれば、糖分の処理が追いつかなくなり、血糖値は上がりっぱなしになります。この状態が休むことなく毎日続けば、必然的にすい臓のインスリンを分泌する力はさらに衰えてしまいます。糖尿病は中高年の肥満男性の病気という印象がありますが、20~30代の若年層や、やせ型の女性にも増えていますので、十分に注意しましょう。「糖尿病の症状について解説しているサイト」や「糖尿病の原因について解説しているサイト」でも同様のことを述べておりますよ。

 

 

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病の原因|甘いものとの関係について解説する前に
糖尿病の原因|甘いものばかり食べていると糖尿病になるの?
糖尿病の原因は甘いもの|しょっぱいお菓子にも注意してください
糖尿病の原因は甘いもの|果物もダメなの?
糖尿病の原因は甘いもの|糖質を多く含む調味料にも注意してください
糖尿病の原因は甘いもの|食べていいものはある?
糖尿病の原因は甘いもの|食べてはいけないものとは?
糖尿病の原因は甘いもの|清涼飲料水もNGです
糖尿病の原因は甘いもの|イソフラボンを積極的に摂取しましょう
糖尿病の原因は甘いもの|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。

 

糖尿病は自然に治るの?治療方法について解説します

糖尿病って…。
自然に治ることはあるの?

このような疑問にお答えします。


この記事では、糖尿病患者様に向けて「糖尿病の治療方法」について解説していきます。前半部分では「糖尿病は自然に治るのか?」について言及しておりますので、ぜひ目を通してくださいね。

 

【目次】
糖尿病は自然に治るの?治療方法について解説する前に
糖尿病は自然に治るの?
糖尿病は自然に治るの?治療方法について
【糖尿病は自然に治るの?治療方法1】食事療法
【糖尿病は自然に治るの?治療方法2】運動療法
【糖尿病は自然に治るの?治療方法3】薬物治療
糖尿病は自然に治るの?治療方法の基本は食事療法と運動療法です
糖尿病患者様の皮膚症状|合併症を予防する方法は定期健診です
まとめ

 


糖尿病は自然に治るの?治療方法について解説する前に

糖尿病は自然に治るの?治療方法について解説する前に

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。糖尿病について詳しく知りたい方は「全日本民医連のホームページ」をご覧ください。

 

 

糖尿病は自然に治るの?

糖尿病は自然に治ることのない病気です。しかし糖尿病が完治しないとしても“薬を飲まなくていい状態になる”ことはあります。特に発症してから間もない糖尿病であれば、食事療法や運動療法HbA1cは5.6%未満の正常に近い状態まで下げることができる場合があります。そういう意味では”糖尿病は自然に治る病気”といえるかもしれません。ただし、このような人でも食事・運動療法が元に戻ってしまうと、また血糖値やHbA1c値が上がり、糖尿病に戻りますよ。「やせれば2型糖尿病は治る?」や「糖尿病の治療方法について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。

 

 

糖尿病は自然に治るの?治療方法について

糖尿病の治療は、血糖値のコントロールが基本となり、その手段としては食事療法、運動療法薬物療法の3つが中心となりますよ。順番に解説していきますね。


【糖尿病は自然に治るの?治療方法1】食事療法

【糖尿病は自然に治るの?治療方法1】食事療法

食事療法とは、いわば体にあるインスリンの状態に見合った食物をとること。自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考え、様々な食品をまんべんなくとることが大切です。食事療法では、食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよくかんで、腹八分目で食べるよう心がけましょう。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されますよ。

 


糖尿病は自然に治るの?食事のポイント3つ

糖尿病の予防には、食べすぎないことはもちろん、血糖値を上げない食事の方法なども大事です。糖尿病にお心当たりのある方は、ぜひ参考にしてくださいね。


<糖尿病は自然に治るの?食事のポイント1>野菜類から食べる

野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べましょう。「糖尿病の治療方法について解説しているサイト」でも同様のことをいっておりますよ。

 


<糖尿病は自然に治るの?食事のポイント2>ゆっくり食べること

早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食べるスピードは非常に重要なのです。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けましょう。「糖尿病になりにくい生活(食事)」でも同様のことをいっておりますよ。

 


<糖尿病は自然に治るの?食事のポイント3>間食をしない

間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかります。また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えましょう。「糖尿病の治療方法について解説しているサイト」でも同様のことをいっておりますよ。

 

【糖尿病は自然に治るの?治療方法2】運動療法

【糖尿病は自然に治るの?治療方法2】運動療法

運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の基本です。運動により血糖コントロールインスリン抵抗性・脂質代謝の改善が得られ、糖尿病は改善します。生活習慣が原因で糖尿病になった2型糖尿病患者にとって、運動療法を行って体内の糖の利用率を高めることは、血糖値をコントロールする有効な手段の1つです。なお、運動によって余分な脂肪細胞が減ることでインスリンの効き目が高まりますよ。「糖尿病の治療方法について解説しているサイト」でも同様のことを伝えております。

 

 

糖尿病は自然に治るの?運動種目について

糖尿病を予防するための運動としては「有酸素運動」と「レジスタンス運動」が推奨されております。それぞれの運動については以下をご覧ください。


<糖尿病は自然に治るの?種目1>有酸素運動

有酸素運動とは、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のこと。ジョギングや水泳、エアロビクス、サイクリングといった少量から中程度の負荷をかけて行う運動が代表的です。有酸素運動は時間をかけて体を動かすため「心肺機能の向上」や「体脂肪の減少」などの効果が期待できますよ。


<糖尿病は自然に治るの?種目2>レジスタンス運動

レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける動きを繰り返し行う運動。スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操など、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動をレジスタンス運動と言います(レジスタンス(Resistance)は和訳で「抵抗」を意味します)。レジスタンス運動は、筋肉量増加・筋力向上・筋持久力向上を促す筋力トレーニングとして高齢者からアスリートまで広く行われていますよ。

 


糖尿病は自然に治るの?運動のポイント

糖尿病は自然に治るの?運動のポイント

運動の頻度は「できれば毎日」少なくとも週に3~5回行うのが良いといわれています。しかし、普段から運動に親しんでいない方(または高齢の方)などでは、急激な運動はかえって体の負担となり、思いがけない事故を引き起こしてしまうこともあります。ですので、無理のない範囲で行なっていきましょう。運動は定期的に長く続けられることが秘訣!自然の中で風景を堪能しながらの「ウォーキング」や楽しく続けられる「スポーツ」など、自分にあった運動の方法を探してみましょう。「糖尿病の治療方法について解説しているサイト」や「糖尿病は治らない?!症状と理由を知って予防を心がける」でも同様のことをいっておりますよ。

 

 

【糖尿病は自然に治るの?治療方法3】薬物治療

【糖尿病は自然に治るの?治療方法3】薬物治療

食事療法や運動療法を行っていても血糖値の改善がされない場合は「薬物治療」を行います。薬物療法で使用される薬剤には、大きく分けて「経口血糖降下薬」と「インスリン注射薬」があります。どの薬剤を使用するかは、年齢や肥満の程度、合併症の程度などを含め、医師と相談の上で決めますよ。

 


糖尿病は自然に治るの?経口血糖降下薬は大きく分けて3種類です

経口血糖降下薬は、その作用から大きく分けて3つに分類することができます。以下をご覧ください。

 

<糖尿病は自然に治るの?種類1>インスリン分泌促進系

インスリン分泌促進系は、膵臓のβ細胞に作用してインスリンの分泌を促進し、血糖値を下げる薬。平たく言うと「インスリンを出しやすくする薬」ですね。インスリン分泌促進系は、食事の前に飲むと速やかに吸収される薬ですよ。

 

<糖尿病は自然に治るの?種類2>インスリン抵抗性改善系

インスリン抵抗性改善系は、インスリンの働きが悪くなっているのを改善し、効きめを良くする薬。平たく言うと「インスリンを効きやすくする薬」ですね。

 

<糖尿病は自然に治るの?種類3>糖吸収・排泄調節系

糖吸収・排泄調節系は、糖の腸管からの吸収、腎臓からの排泄を調節する薬。平たく言うと「糖の吸収をゆっくりにして血糖の急な上昇を抑える薬」ですね。なお、糖吸収・排泄調節系のお薬には、からだに取り込んだ糖を尿中に出させる効果もありますよ。


※糖尿病の薬については「糖尿病の治療方法について解説しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味ある方はご覧ください。

 


糖尿病は自然に治るの?治療方法の基本は食事療法と運動療法です

前述した通り、糖尿病治療の基本は「食事療法」と「運動療法」です。薬物治療は補助的な役割を担っています。ですので、薬が処方された後も、食事療法と運動療法は継続する必要がありますよ。

 

 

糖尿病患者様の皮膚症状|合併症を予防する方法は定期健診です

糖尿病患者様の皮膚症状|合併症を予防する方法は定期健診です

糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することです。血糖値が高い状態が持続すると、神経や目や腎臓などに様々な障害を起こすことが知られています(3大合併症)。最悪の場合、心臓病や脳卒中など、直接死亡リスクに関係する動脈硬化を引き起こす可能性もあります。ですので、糖尿病患者様は定期的に健診・検診を受けましょう。「糖尿病の治療方法について解説しているサイト」や「糖尿病は生活習慣を見直せば治るの?」でも同様のことをいっております。

 

 

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病は自然に治るの?治療方法について解説する前に
糖尿病は自然に治るの?
糖尿病は自然に治るの?治療方法について
【糖尿病は自然に治るの?治療方法1】食事療法
【糖尿病は自然に治るの?治療方法2】運動療法
【糖尿病は自然に治るの?治療方法3】薬物治療
糖尿病は自然に治るの?治療方法の基本は食事療法と運動療法です
糖尿病患者様の皮膚症状|合併症を予防する方法は定期健診です

以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。

 

 

糖尿病は治るの?治療薬について解説します

糖尿病は治療薬で治るって聞いたけど…。
本当?

このような疑問にお答えします。

この記事では、糖尿病患者様に向けて「糖尿病の治療薬」をご紹介していきます。前半部分では「糖尿病は治療薬で治るのか?」について言及しておりますので、ぜひ目を通してくださいね。


【目次】
糖尿病は治るの?治療薬について解説する前に
糖尿病は治る?治らない?
糖尿病は治るの?薬を服用する前に食事・運動療法に取り組みましょう
糖尿病は治るの?薬の種類は大きく分けて2つです
糖尿病は治るの?治療薬について
糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬について
糖尿病は治るの?配合薬について
まとめ

 


糖尿病は治るの?治療薬について解説する前に

糖尿病は治るの?治療薬について解説する前に

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。

 


糖尿病は治る?治らない?

糖尿病は治る?治らない?

“糖尿病が治る”というのが、どういう意味かによって変わりますが、糖尿病の薬を“飲まなくていい状態”がゴールであれば治すことができます(もちろん病態によりますが)。特に発症してから間もない糖尿病であれば、食事療法や運動療法HbA1cは5.6%未満の正常に近い状態まで下げることができる場合があります。そういう意味では”糖尿病は治る病気”といえるかもしれません。ただし、このような人でも食事・運動療法が元に戻ってしまうと、また血糖値やHbA1c値が上がり、糖尿病に戻りますので注意が必要です。

 


糖尿病は治るの?薬を服用する前に食事・運動療法に取り組みましょう

糖尿病は治るの?薬を服用する前に食事・運動療法に取り組みましょう

糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法です。しかし糖尿病が進行してしまったり「食事・運動療法」だけでは血糖値が下がらなかったりするような場合には、お薬の力を借りることになります。なお、糖尿病の治療薬には色々な種類があり、患者さんの状態・容体によっては薬剤を複数組み合わせて処方するケースもありますよ。「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」でも同様のことを伝えております。

 

 

糖尿病は治るの?薬の種類は大きく分けて2つです

糖尿病のお薬には大きく分けて2種類。血糖値を下げる薬(飲み薬)とインスリン注射です。血糖値を下げる薬は、食事療法と運動療法を2~3ヵ月行っても血糖コントロールがうまくいかない2型糖尿病の患者さんに用いられ、インスリン注射は1型糖尿病の患者さんや、血糖降下薬を使用しても血糖コントロールがうまくいかない2型糖尿病の患者さんに用いられます。血糖降下薬の種類については次の項目をご覧ください。なお、インスリン注射については「インスリン療法について解説しているサイト」に詳しく記載しておりますので、気になる方はご覧ください。

 

 


糖尿病は治るの?治療薬について

糖尿病は治るの?治療薬について

血糖値を下げる飲み薬のことを『血糖降下薬』といいます。血糖降下薬は、その作用から大きく分けて3つに分類することができます。以下をご覧ください。


【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬の種類1】インスリン抵抗性改善系

インスリン抵抗性改善系は、インスリンの働きが悪くなっているのを改善し、効きめを良くする薬。平たく言うと「インスリンを効きやすくする薬」ですね。インスリン抵抗性改善系については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 

【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬の種類2】インスリン分泌促進系

インスリン分泌促進系は、膵臓のβ細胞に作用してインスリンの分泌を促進し、血糖値を下げる薬。平たく言うと「インスリンを出しやすくする薬」ですね。インスリン分泌促進系は、食事の前に飲むと速やかに吸収される薬ですよ。

 


【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬の種類3】糖吸収・排泄調節系

糖吸収・排泄調節系は、糖の腸管からの吸収、腎臓からの排泄を調節する薬。平たく言うと「糖の吸収をゆっくりにして血糖の急な上昇を抑える薬」ですね。なお、糖吸収・排泄調節系のお薬には、からだに取り込んだ糖を尿中に出させる効果もありますよ。

 

 


糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬について

糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬について

ここからは、血糖値を下げる飲み薬をご紹介していきます。上述した分類をもとにご紹介していきますね。血糖値を下げる飲み薬にご興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

<糖尿病は治るの?インスリン抵抗性改善系の薬>
【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬1】グリミン薬

グリミン薬は、血糖値に応じて膵臓からインスリンを分泌させ血糖値を下げます。また、肝臓で糖が作られるのを抑えたり、筋肉で糖が取り込まれるのを改善してインスリンの効果を高めたりします。


【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬2】チアゾリジン薬

チアゾリジン薬は、肝臓や筋肉に作用し、インスリンの効きを良くする薬。インスリンに対するからだの感受性を高めることで血糖値を下げます。チアゾリジン薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。


【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬2】ビグアナイド薬

ビグアナイド薬は肝臓で糖をつくる働きを抑え、筋肉などでのブドウ糖の利用を促し、血糖値を下げます。ビグアナイド薬は、SU薬に比べると血糖値を下げる力は弱いのですが「体重が増加しにくい」という利点がありますよ。なお、非常に稀ではありますが、ビグアナイド薬を服用すると「乳酸アシドーシス」という重い副作用が出ることがあります。ですので、腎臓や肝臓が悪い方、お酒を毎日たくさん飲む方、持病や加齢により体の具合が良くない方は主治医とよく相談の上、服用してください。ビグアナイド薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 

 

 

<糖尿病は治るの?インスリン分泌促進系の薬>
【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬1】速効型インスリン分泌促進薬

速効型インスリン分泌促進薬は、スルホニル尿素薬と同じように、すい臓のβ細胞に働きかけ、インスリン分泌を促します(スルホニル尿素薬と違うのは短期間で効果が切れることです)。速効型インスリン分泌促進薬は、食事をする直前に内服していただくことで、インスリンが短時間だけ出るので食後の血糖のみを下げてくれますよ。速効型インスリン分泌促進薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 


【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬2】GLP-1(ジーエルピーワン)受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬は、インスリン分泌を促して血糖値を下げる薬。膵臓のβ細胞(べーたさいぼう)のGLP-1受容体に結合し、血糖値が高いときにインスリンの分泌を促します。そして、血糖値を上げるホルモンのひとつであるグルカゴン分泌を抑制し、血糖を下げます。GLP-1受容体作動薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 


【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬3】スルホニル尿素薬(SU薬)

スルホニル尿素薬は、すい臓のβ細胞に働きかけて、数時間にわたりインスリン分泌を促進する薬。長期間インスリンが薬の刺激により膵臓から分泌され続けるので、血糖値も下がりますが、下がりすぎるリスクもあります(低血糖になるということです)。そのため、スルホニル尿素薬を内服していて「空腹時に冷や汗をかく」「ドキドキする」など、具合が悪くなる場合は低血糖の可能性がありますので、必ず主治医の先生に伝えてください。なお、インスリン分泌が増え、ブドウ糖を効率よく利用できるようになると体重が増えることがありますのでご注意くださいね。スルホニル尿素薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 


【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬4】DPP-4(ディーピーピーフォー)阻害薬

DPP-4阻害薬は、小腸から分泌されるインクレチンというホルモンに作用する新しいお薬(インスリンの分泌をうながすホルモンであるGLP-1の働きを高めます)。 血糖値の高いときだけ作用し、インスリン分泌を促します。DPP-4阻害薬のみの治療では、低血糖を起こしにくく、 SU薬にみられるような体重増加はありません。DPP-4阻害薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」や「糖尿病治療薬の選択と適正使用について」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 

 

<糖尿病は治るの?糖吸収・排泄調節系の薬>
【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬1】SGLT2(エスジーエルティーツー)阻害薬

SGLT2阻害薬は、腎臓の近位尿細管でのブドウ糖再吸収を抑制し、尿からの糖分の排泄を促進するユニークなお薬(尿から糖が出るので体重も減少します)。SGLT2阻害薬は、血糖を下げるだけではなく、心臓や腎臓にも良い効果が得られることが分かってきております(参考:東洋経済オンライン)。そのため近年は、SGLT2阻害薬の一部の薬が「心不全」や「慢性腎臓病」の治療薬としても使用することが認められておりますよ。SGLT2阻害薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 

【糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬2】α-グルコシダーゼ阻害薬

α-グルコシダーゼ阻害薬は、小腸でのブドウ糖の分解・吸収を遅らせて、食後の急激な血糖値の上昇を抑える薬。食前の血糖値はそれほど高くないけれども、食後の血糖値があがりやすい患者さんに適しています。α-グルコシダーゼ阻害薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧くださいね。

 


糖尿病は治るの?配合薬について

糖尿病は治るの?配合薬について

配合薬は作用の仕組みが異なる2つの薬剤を1つの錠剤にした飲み薬。糖尿病の飲み薬の効果が十分でなくなったときに、その薬を含む配合剤に切り替えたり、2種類の薬を服用しているときに「1つの配合剤にする」という使い方をします。配合薬については「糖尿病の治療薬を紹介しているサイト」に詳しく記載しておりますので、ご興味のある方はご覧くださいね。

 

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病は治るの?治療薬について解説する前に
糖尿病は治る?治らない?
糖尿病は治るの?薬を服用する前に食事・運動療法に取り組みましょう
糖尿病は治るの?薬の種類は大きく分けて2つです
糖尿病は治るの?治療薬について
糖尿病は治るの?血糖値を下げる飲み薬について
糖尿病は治るの?配合薬について


以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。

 

糖尿病の症状|皮膚症状について解説します

糖尿病で皮膚がカサカサしたり、かゆくなったりするって聞いたけど…。
本当?

このような疑問にお答えします。

この記事では、糖尿病による「皮膚症状」について解説していきます。後半部分では「糖尿病による皮膚病変」についても解説しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、糖尿病の初期症状について知りたい方は「放置してはいけない糖尿病の初期症状」をご覧ください。

 

【目次】

糖尿病患者様の皮膚症状|そもそも糖尿病とは?
糖尿病患者様の皮膚症状|かゆくなる原因は皮膚の乾燥です
糖尿病患者様の皮膚症状|どうして乾燥するの?
糖尿病患者様の皮膚症状|感染症を発症しやすいため注意が必要です
糖尿病患者様の皮膚症状|乾燥が軽度のうちから保湿剤を使用しましょう
糖尿病患者様の皮膚症状|糖尿病足病変とは?
糖尿病患者様の皮膚症状|皮膚病変について
糖尿病患者様の皮膚症状|合併症のリスクについて
まとめ

糖尿病患者様の皮膚症状|そもそも糖尿病とは?

糖尿病患者様の皮膚症状|そもそも糖尿病とは?

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。

 


糖尿病患者様の皮膚症状|かゆくなる原因は皮膚の乾燥です

糖尿病では「皮膚がカサカサする」「湿疹ができる」「かゆみがある」などの皮膚症状がみられます。この主な原因は「皮膚の乾燥」です。皮膚が乾燥し、かゆみが出て、ついついかいてしまうと「かゆみがひどくなる」「傷ができる」など、症状が悪化することも少なくありません。このようなことから、糖尿病患者様は皮膚の乾燥を「毎日のスキンケア」で予防することが何より大切になります。「糖尿病による皮膚症状について解説しているサイト」や「糖尿病が引き起こす皮膚のかゆみ」でも同様のことをいっておりますよ。

 

 

糖尿病患者様の皮膚症状|どうして乾燥するの?

糖尿病患者様の皮膚症状|どうして乾燥するの?

血糖値が高い状態が続くと、血液中の多くのブドウ糖が尿に排出されるため多尿になります。このとき、体の中の水分も一緒に尿に排泄されてしまうため脱水気味となり、皮膚が乾燥しやすくなるのです。さらに、糖尿病神経障害で自律神経障害があると、発汗が損なわれ汗をかきにくくなり、皮膚の水分量が保持できず低下しやすくなります。発汗の低下はご自身ではなかなか気が付きにくいですが、糖尿病神経障害は他の合併症に比べて早期から起こることが多く、糖尿病を発症して早いうちから乾燥しやすい状態になっている可能性があります。ですので、糖尿病と診断された方は、こまめに皮膚の状態をチェックしてくださいね。

 

 

 

糖尿病患者様の皮膚症状|乾燥が軽度のうちから保湿剤を使用しましょう

皮膚が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすくなるため、かゆみや湿疹などの症状が起こる原因となります。皮膚の乾燥は保湿剤を塗ることで防ぎ、バリア機能の回復を促して正常な皮膚の状態に近付けることができます。かゆみが発生し、皮膚をかいてしまうとさらに皮膚バリア機能が低下する悪循環に陥ってしまうため、乾燥が軽度のうちから保湿剤を使用し、皮膚のコンディションを整えることが重要ですよ。「糖尿病による皮膚症状について解説しているサイト」や「糖尿病の皮膚のケア」でも同様のことをいっております。

 

 

糖尿病患者様の皮膚症状|感染症を発症しやすいため注意が必要です

糖尿病患者様の皮膚症状|感染症を発症しやすいため注意が必要です

糖尿病患者様の皮膚のトラブルは乾燥だけではありません。糖尿病があると免疫機構が低下し、感染症を起こしやすくなります。水虫をはじめ、細菌感染を主体とした「蜂窩織炎」や「壊死性筋膜炎」などの皮膚感染症を発症しやすいのです。特に足は小さな傷から細菌感染などを起こすことがあるため日常からケアをしたり、血糖値を改善することが重要になりますよ。「糖尿病による皮脂欠乏症について解説しているサイト」や「皮膚の乾燥やかゆみは糖尿病が原因?」でも同様のことをいっております。

 

 


糖尿病患者様の皮膚症状|糖尿病足病変とは?

糖尿病の患者様に生じる足のトラブルの総称を「糖尿病足病変(とうにょうびょうあしびょうへん)」といいます。病変には、足に生じる水虫や細菌感染による病変、たこやうおのめ、足の潰瘍や変形などがあります。さらに重症になると壊疽(えそ)という組織が死んでしまった状態になり、最悪の場合は足を切断することもあります。こうした状態になるのを避けるためには、糖尿病自体の治療をしっかり行って血糖を適切な状態に保つことはもちろん、毎日足の状態をよく観察して早く異常を見つけることが大切です。足に以下のような症状がある方は糖尿病の疑いがありますので、速やかに糖尿病専門医による診察を受けましょう。「【糖尿病】合併症の症状は皮膚にでることもある?」でも同様のことを述べております。

 

<糖尿病患者様の皮膚症状|足の外観に出る変化>

・うおのめ、たこ、まめ、靴ずれがよくできる
・小さな傷でも治らない
・足に感染症がある(水虫など)
・皮膚が赤くなったり、腫れたりしている部分がある
・皮膚が乾燥したり、ひび割れしている部分がある
・爪が変形したり、変色したりしている

 

 


糖尿病患者様の皮膚症状|皮膚病変について

糖尿病患者様の皮膚症状|皮膚病変について

糖尿病では「血管障害」や「神経障害」あるいは「脂質代謝異常増悪」により、下記のような皮膚病変が出現します。


【糖尿病患者様の皮膚病変1】糖尿病性黄色腫(とうにょうびょうおうしょくしゅ)

糖尿病性黄色腫は、糖尿病の家族歴を持つ20-30歳代に好発する疾患。糖尿病のコントロール不良を契機に出現することが多いです。好発部位は四肢伸側で、特に肘頭、膝蓋、臀部で、米粒大から小豆大の黄色ないし赤褐色の丘疹または小結節が多発し、時に掻痒を伴います。


【糖尿病患者様の皮膚病変2】糖尿病性浮腫性硬化症(とうにょうびょうせいふしゅせいこうかしょう

糖尿病性浮腫性硬化症は糖尿病歴が長く、治療抵抗性でコントロール不良の症例に合併しやすい疾患。肥満・脂質異常症・高血圧を伴うことが多いです。糖尿病性浮腫性硬化症は、項部から上背部に指圧痕を残さない硬化局面が見られます。表面は常色で、触診で容易に境界明瞭な硬化性病変を認識できることが多いですが、肉眼的に認識しがたいこともあり、あるいは腫瘤として認識されることもありますよ。


【糖尿病患者様の皮膚病変3】汎発性環状肉芽腫(はんぱつせいかんじょうにくげしゅ)

汎発性環状肉芽腫は、紅色から褐色調の扁平隆起性の環状皮疹や非定型皮疹が出現する疾患。基本的に自覚症状がないことが多いです。しかし時には、掻痒を伴うことがあります。

 

【糖尿病患者様の皮膚病変4】リポイド類壊死症(りぽいどるいえししょう)

リポイド類壊死症とは、肉芽腫性反応、血管壁の肥厚と脂肪沈殿とコラーゲンの変性疾患のことをいいます。この病気は、男性よりも女性の3倍以上が一般的であるとされおり、発症の平均年齢は30歳ごろといわれています。

 

【糖尿病患者様の皮膚病変5】糖尿病性水疱(とうにょうびょうせいすいほう)

糖尿病性水疱とは、糖尿病に伴う症状のことで手足にやけどをしたときにできるような水疱ができてしまうことをいいます。糖尿病性水疱は、糖尿病コントロール不良で合併症のある中高年男性に好発しやすい疾患。微小血管障害が原因と考えられています。なお、足趾・足縁・踵・下腿などに炎症のない緊満性水疱あるいは血性水疱が突然できることが多いですよ。


※その他の皮膚病変については「糖尿病と皮膚の病気」に記載しておりますので、気になる方はご覧ください。

 

 


糖尿病患者様の皮膚症状|合併症のリスクについて

糖尿病患者様の皮膚症状|合併症のリスクについて

糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することです。血糖値が高い状態が持続すると、神経や目や腎臓などに様々な障害を起こすことが知られています(3大合併症)。最悪の場合、心臓病や脳卒中など、直接死亡リスクに関係する動脈硬化を引き起こす可能性もあります。ですので、糖尿病の症状が見られた際は、絶対に放置してはいけません。糖尿病に心当たりのある方は、速やかにかかりつけ医に相談しましょう。「糖尿病の症状について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。

 

 


まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病患者様の皮膚症状|そもそも糖尿病とは?
糖尿病患者様の皮膚症状|かゆくなる原因は皮膚の乾燥です
糖尿病患者様の皮膚症状|どうして乾燥するの?
糖尿病患者様の皮膚症状|感染症を発症しやすいため注意が必要です
糖尿病患者様の皮膚症状|乾燥が軽度のうちから保湿剤を使用しましょう
糖尿病患者様の皮膚症状|糖尿病足病変とは?
糖尿病患者様の皮膚症状|皮膚病変について
糖尿病患者様の皮膚症状|合併症のリスクについて

 

以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。

 

 

糖尿病の予防|コーヒーを飲むと糖尿病発症のリスクが低下するの?

コーヒーを飲むと「糖尿病発症のリスク」が低下するって聞いたけど…。
本当なの?

このような疑問にお答えします。

この記事では「糖尿病とコーヒーの関係」について解説していきます。「糖尿病を予防したい!」「糖尿病になりたくない!」という方は、ぜひ最後までお付き合いくださいね。


【目次】
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?そもそも糖尿病とは?
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?運動並みに糖尿病リスクが低下します
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?飲みすぎはいけません
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?糖尿病患者様は注意が必要です
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?砂糖入りの甘い缶コーヒーはNGです
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?ミルクに注意してください
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?予防法について
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう
まとめ

 

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?そもそも糖尿病とは?

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?そもそも糖尿病とは?



はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。

 

 

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?

コーヒーは「糖尿病予防に効果がある」といわれています。国立国際医療研究センターの発表によると、40〜69歳の日本人約5万6,000人を対象とした「JPHC研究」では、コーヒーを飲む回数が「1日3〜4杯」の人は、「ほとんど飲まない」人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが、男性で17%、女性で38%低下することがわかりました(2009年に発表)。コーヒーには、ストレスに反応して分泌されるコルチゾールの活性化を妨げたり、ストレスによる血圧上昇を鈍らせたりする作用がある、と考えらえております。また、コーヒーには数百におよぶ成分が含まれており、そのなかには2型糖尿病など生活習慣病の予防に有用なものも含まれている、とのことです。なお、糖尿病の種類については下記をご覧ください。


<糖尿病の予防にコーヒーは効果的?糖尿病の種類について>

糖尿病は原因によって「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の2種類に分けられています。1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島と呼ばれる部分にあるβ細胞が障害されてインスリンを産生できなくなった結果、高血糖状態が続き、生存を危うくします。そのため、高血糖を是正し生存するために、注射によってインスリンを補う治療が必要です(1型糖尿病は小児や若年成人に多く発症します)。一方、2型糖尿病は遺伝的な要因に運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣が加わって発症すると考えられています(はっきりとした原因はまだわかっていません)。2型糖尿病は中高年に多く、糖尿病患者の「95%以上」が2型といわれています。

 

 

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?運動並みに糖尿病リスクが低下します

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?運動並みに糖尿病リスクが低下します

コーヒーは、糖尿病予防のために推奨されている「運動」や「全粒穀物の摂取」と同じレベルで、「糖尿病リスクを下げる因子」となっています。コーヒーを継続的に摂ることで「小腸において糖の過剰な取り込みを阻害し、血糖値の上昇を抑える」「高血糖時に起こる体内の炎症を抑える」と考えられていますよ。コーヒーの効果について詳しく知りたい方は「全日本コーヒー協会のホームページ」や「糖尿病とコーヒーの関係について解説しているサイト」、もしくは「コーヒーで糖尿病のリスク下がる」をご覧ください。 

 

 

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?飲みすぎはいけません

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?飲みすぎはいけません

コーヒーに含まれるカフェインを大量に摂取すると、不眠症神経症、心拍数の増加、高血圧、不整脈が引き起こされる恐れがあります。また、カフェインには、中枢神経に働きかけ、眠気や疲労を抑え、運動機能を高める興奮作用や、骨格筋に働き、疲労感を抑え活動性を増大させる作用もあります。ですので、コーヒーの飲みすぎには注意してください。なお、カフェインの危険性については「糖尿病ネットワーク」や「糖尿病とコーヒーの関係について解説しているサイト」でも述べておりますよ。

 

 


糖尿病の予防にコーヒーは効果的?糖尿病患者様は注意が必要です

コーヒーのカフェインはインスリンを効きにくくし(インスリン抵抗性)、血糖値を上げやすくします。そのため、コーヒーを飲むことで、血糖コントロールが乱れる可能性があります。このようなことから、糖尿病患者様にはカフェインレスコーヒーをおすすめします。近年はカフェインレスでも美味しいコーヒーが増えておりますので、ぜひこの機会に探してみてくださいね。「糖尿病患者さんはコーヒーを飲んでも大丈夫?」でも同様のことを伝えておりますよ。

 


糖尿病の予防にコーヒーは効果的?砂糖入りの甘い缶コーヒーはNGです

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?砂糖入りの甘い缶コーヒーはNGです

当然のことですが、砂糖入りの甘い缶コーヒーはNGです。甘い缶コーヒーには砂糖が多く入っています。甘くてまろやかなコーヒーは美味しいかもしれませんが、カフェインと砂糖が血糖値の急激な上昇を引き起こします。すると血糖コントロールが乱れ、血管が傷つきやすくなり、合併症のリスクにつながります。ですので、甘い缶コーヒーは飲まないように注意してください。「ブラックコーヒーはがん・糖尿病に効く!エビデンスを大公開!」でも同様のことを伝えております。

 

 

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?ミルクに注意してください

レストランやカフェでよく目にする、小さいプラスチック容器に入ったコーヒーのミルク(コーヒーフレッシュ)。あの中身は主に「植物性油脂」です。植物性油脂と水に乳化剤を加え、着色料や香料などで調合したものが、コーヒーフレッシュになります。ですので、コーヒーフレッシュを入れて飲むことは、コーヒーに油を入れているようなものといえます。コーヒーを飲む際は、なるべくコーヒーフレッシュを入れないようにしましょう。「糖尿病とコーヒーの関係について解説しているサイト」や「糖尿病とコーヒーの関係とは?」でも同様のことを述べております。

 

 

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?予防法について

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?予防法について

糖尿病予防に有効なものはコーヒーの摂取だけではありません。食生活の改善、運動習慣、体重管理などがあります。少し生活習慣を変えるだけでも血糖値がよくなることもありますので、手遅れとならないうちに、できるところから改善していきましょう。以下、糖尿病予防に有効なものです。

 

【糖尿病の予防にコーヒーは効果的?予防法1】運動

糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。ですので、糖尿病にお心当たりのある方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしましょう。なお、運動の主な効果については以下をご覧ください。

 

<運動の効果>

インスリンのはたらきがよくなる
・肥満の解消や予防
・高血圧や脂質異常症の改善
・心肺機能の向上
・筋委縮や骨粗鬆症の予防
・運動能力の向上
・ストレスの解消  
・血糖値を下げる

 

【糖尿病の予防にコーヒーは効果的?予防法2】食生活の見直し

糖尿病予防の基本は「食生活を見直すこと」です。食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けましょう。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されますよ。「糖尿病とコーヒーの関係について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 

 

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

糖尿病はインスリンの分泌や、作用する力が不足して起こる病気です。もともとインスリンを分泌する量が欧米人に比べて少ない私たち日本人が、欧米化した食生活や食事を多くとりすぎれば、糖分の処理が追いつかなくなり、血糖値は上がりっぱなしになります。この状態が休むことなく毎日続けば、必然的にすい臓のインスリンを分泌する力はさらに衰えてしまいます。糖尿病は「肥満の方の病気」という印象がありますが、近年は20~30代の若年層や、やせ型の女性にも増えていますので、十分に注意しましょう。

 


まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病の予防にコーヒーは効果的?そもそも糖尿病とは?
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?運動並みに糖尿病リスクが低下します
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?飲みすぎはいけません
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?糖尿病患者様は注意が必要です
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?砂糖入りの甘い缶コーヒーはNGです
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?ミルクに注意してください
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?予防法について
糖尿病の予防にコーヒーは効果的?日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。

 

糖尿病の症状|食べても食べても痩せるのは危険です

糖尿病が原因で痩せるって…。
本当?

このような疑問にお答えします。

この記事では、糖尿病の症状のひとつ「体重減少」について解説していきます。後半部分では「糖尿病の治療法」についても解説しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、糖尿病の初期症状について知りたい方は「放置してはいけない糖尿病の初期症状」をご覧ください。

 

【目次】
糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?
糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます
糖尿病患者様の痩せる症状について|1型・2型のどちらも体重減少の症状があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|合併症の危険性
糖尿病患者様の痩せる症状について|他に考えられる原因
糖尿病患者様の痩せる症状について|薬が原因になっているかも
糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう
糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です
まとめ

 

 

糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?

糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けましょう。

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます

糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます

糖尿病の症状のひとつに「体重減少」があります。これは糖尿病によりインスリンの働きが低下することで、食事から摂ったブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなり、体内の脂肪や筋肉のタンパク質をエネルギー源として分解してしまうためです。糖尿病といったら、“太っている”というイメージですが、実際には痩せている患者様もたくさんいます。ですので「自分は痩せているから大丈夫…」と油断しないようにしてください。糖尿病患者様の中には、1カ月で10kg以上痩せる人もいますよ。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。

 

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|1型・2型のどちらも体重減少の症状があります

糖尿病は発症原因によって1型糖尿病2型糖尿病に大別されますが、いずれも症状の1つに体重減少があります。ただし、1型糖尿病の場合は突然かつ急激に体重が減るのが特徴です。1型糖尿病2型糖尿病については下記をご覧ください。

 

<糖尿病患者様の痩せる症状について|1型糖尿病2型糖尿病の違い>

1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島と呼ばれる部分にあるβ細胞が障害されてインスリンを産生できなくなった結果、高血糖状態が続き、生存を危うくします。そのため、高血糖を是正し生存するために、注射によってインスリンを補う治療が必要です(1型糖尿病は小児や若年成人に多く発症します)。一方、2型糖尿病は遺伝的な要因に運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣が加わって発症すると考えられています(はっきりとした原因はまだわかっていません)。2型糖尿病は中高年に多く、糖尿病患者の「95%以上」が2型と言われていますよ。1型糖尿病2型糖尿病の違いについて詳しく知りたい方は「糖尿病の自覚症状の解説 - 足のしびれや痩せてきたのは糖尿病の初期症状?」、もしくは「糖尿病の症状について解説しているサイト」をご覧ください。

 



糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります

糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります

糖尿病と診断され、食事の量が変わらないのに痩せてしまうという場合は糖尿病が重症化している可能性があります。このような場合、一刻も早く医師の診察を受けることが大切です。くれぐれも「痩せているから健康になっている!」と勘違いようにしてくださいね。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」でも同様のことをいっておりますよ。

 

 

糖尿病患者様の痩せる症状について|合併症の危険性

糖尿病は進行すると様々な合併症を引き起こします。糖尿病によって動脈硬化を起こした場合、心筋梗塞脳梗塞など命に関わる結果を招くこともあります。また、糖尿病が原因で痩せているケースでは、インスリンの作用不足による「糖尿病ケトアシドーシス」によって昏睡や意識障害を招き、場合によっては死に至ることもありますよ。糖尿病ケトアシドーシスについては以下をご覧ください。

 

<糖尿病ケトアシドーシスとは?>

糖尿病ケトアシドーシスとは、糖尿病急性合併症である「糖尿病昏睡」のひとつ。喉の乾き、多尿、全身の倦怠感などの症状に引き続いて急激に発症し、悪化すると呼吸困難や吐き気、嘔吐、腹痛、意識障害などが起こります。糖尿病性ケトアシドーシスは、適切な処置が遅れると死に至ることもありますので、気になる症状があったときには速やかにお近くの医療機関を受診しましょう。

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|他に考えられる原因

食事の量が変わらないのに痩せてしまう方は「がん」や「甲状腺機能亢進症」などの病気も疑われます。がんなどの悪性腫瘍で痩せる場合は「食欲低下」を伴うことが多いですが、初期の段階では食欲が低下しないこともあります。「食べても食べても痩せる」という状態が続いている方は、早急に医療機関を受診しましょう。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」や「糖尿病で痩せる原因について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。

 

 


糖尿病患者様の痩せる症状について|薬が原因になっているかも

糖尿病に対して行われる治療には、飲み薬やインスリン注射による血糖値のコントロールがあります。血糖値のコントロールができていて、インスリンの作用が問題なく働いていれば、痩せていくことはありません。つまり痩せていくということは、インスリンが作用せず、身体全体にエネルギーを供給できていないということです。このようなことから、治療しているにも関わらず痩せていくという場合は「インスリンが作用していない(薬が合っていない)」可能性が考えられます。「糖尿病にダイエットは効果がある?糖尿病と肥満の関係」でも同様のことをいっておりますよ。

 

 

 

糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう

糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう

糖尿病を患っていて痩せすぎてしまうなら、もう一度治療方法を見直してみる必要があります。体重減少が続いている方は、速やかに糖尿病専門医に相談しましょう。なお、糖尿病の治療に有効なのは薬物療法・食事療法・それから適切な運動です。詳しくは以下をご覧ください。

 

【糖尿病患者様の痩せる症状について|治療法1】薬物療法

薬物療法とは薬を服用して治療する方法。糖尿病の薬の種類としては、飲み薬と注射薬があります。飲み薬では、インスリンの分泌を良くするもの・効きを良くするもの、食事でとった糖の分解・吸収を遅らせるもの、糖の排泄を促すものがあります。注射には、インスリンの分泌を促す注射や、インスリンそのものを外から補う注射がありますよ。薬物療法について詳しく知りたい方は「放っておくと怖い糖尿病の症状・検査・原因・治療の基本情報」をご覧ください。

 

【糖尿病患者様の痩せる症状について|治療法2】食事療法

食事療法は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けましょう。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されますよ。

 


【糖尿病患者様の痩せる症状について|治療法3】運動療法

運動は人によってはもっとも継続が難しい治療方法です。そのため、継続できるように、自分が楽しめる運動を見つけることがポイントになります。運動をすることで、ブドウ糖脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されますよ。運動はできれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしましょう。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」でも同様のことをいっております。



 

糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です

糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です

糖尿病はインスリンの分泌や、作用する力が不足して起こる病気です。もともとインスリンを分泌する量が欧米人に比べて少ない私たち日本人が、欧米化した食生活や食事を多くとりすぎれば、糖分の処理が追いつかなくなり、血糖値は上がりっぱなしになります。この状態が休むことなく毎日続けば、必然的にすい臓のインスリンを分泌する力はさらに衰えてしまいます。糖尿病は中高年の肥満男性の病気という印象がありますが、20~30代の若年層にも増えていますので、十分に注意しましょう。「糖尿病患者様の痩せる症状について解説しているサイト」や「糖尿病で痩せはじめたら末期?痩せてしまう原因は?」でも同様のことをいっております。

 



まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病患者様の痩せる症状について|そもそも糖尿病とは?
糖尿病患者様の痩せる症状について|1カ月で10kg以上痩せる人もいます
糖尿病患者様の痩せる症状について|1型・2型のどちらも体重減少の症状があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|重症化している可能性があります
糖尿病患者様の痩せる症状について|合併症の危険性
糖尿病患者様の痩せる症状について|他に考えられる原因
糖尿病患者様の痩せる症状について|薬が原因になっているかも
糖尿病患者様の痩せる症状について|治療方法を見直しましょう
糖尿病患者様の痩せる症状について|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です

以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。

 

 

糖尿病の症状チェックリスト|典型的な症状について解説していきます

もしかすると糖尿病かもしれない…。

このような悩みを抱えている方はいませんか?

糖尿病は症状があらわれにくい病気。ゆっくりと進行するため、末期症状が出てから病院を受診する方も少なくありません。そのため、糖尿病の症状が見られた際には、速やかに糖尿病専門医による診察を受けることが大切です。


この記事では、「糖尿病の典型的な症状」について解説していきます。後半部分では「糖尿病の予防法」についても解説しておりますので、ぜひ最後までご覧くださいね。


【目次】
糖尿病の症状チェックリスト|そもそも糖尿病とは?
糖尿病の症状チェックリスト|初期症状について
糖尿病の症状チェックリスト|初期症状にお心当たりのある方へ
糖尿病の症状チェックリスト|足の症状について
糖尿病の症状チェックリスト|目の症状について
糖尿病の症状チェックリスト|性別によって症状の違いはある?
糖尿病の症状チェックリスト|予防法について
糖尿病の症状チェックリスト|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう
まとめ

 

 

糖尿病の症状チェックリスト|そもそも糖尿病とは?

糖尿病の症状チェックリスト|そもそも糖尿病とは?

はじめに「糖尿病」について解説します。糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増えてしまう病気(インスリン膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています)。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全といった、より重い疾患につながります。そのため、糖尿病の症状が見られた際には放置せず、速やかに糖尿病専門医による診察を受けましょう。「糖尿病の初期症状について解説しているサイト」や「糖尿病危険度チェック」でも同様のことを述べております。

 



糖尿病の症状チェックリスト|初期症状について

糖尿病の症状チェックリスト|初期症状について

糖尿病は症状の自覚が難しい病気。血糖値が少し高い段階では、自覚する症状はほぼありません。しかし高血糖のままある程度の時間が経過すると「のどが渇く」「頻繁にトイレに行く」「体重が減少する」などの症状が見られる場合があります。詳しくは、下記の“糖尿病患者様に見られる初期症状”をご覧ください。

 

<糖尿病の症状チェックリスト|初期症状>

・立ちくらみ
・全身の倦怠感、疲労
・喉が渇いて沢山の水がほしくなる
・手足のしびれ、冷え、むくみ
・皮膚のかゆみ、乾燥
・目がかすむ
・視力の低下
・やけどの痛みを感じにくい
・食べているのに痩せる
・急に太ってきた
・何度もトイレにいく
・残尿感がある
・尿の臭いが気になる

 

 

糖尿病の症状チェックリスト|初期症状にお心当たりのある方へ

糖尿病の症状チェックリスト|初期症状にお心当たりのある方へ

糖尿病の初期症状に思い当たる点がある方は、このチェックリストも確認してください。下記の項目にあてはまる場合、糖尿病の可能性が非常に高いです。該当する方は速やかに糖尿病専門医による診察を受けましょう。「糖尿病の初期症状について解説しているサイト」や「糖尿病とは?原因と症状(初期症状)」でも早期受診をおすすめしておりますよ。

 

<糖尿病の症状チェックリスト>

・糖質ばかり摂取する
・野菜や海藻類はあまり食べない
・外食中心の食生活
・喫煙・飲酒の習慣がある
・血糖値が高いといわれたことがある
・肥満気味である
・高血圧といわれて、薬をのんでいる
・糖尿病の親、兄弟、姉妹がいる
・40歳以上である
・あまり運動をしない
・車に乗る機会が多い
・妊娠時に尿から糖がでたといわれた

 

 

糖尿病の症状チェックリスト|足の症状について

糖尿病の患者様に生じる足のトラブルの総称を「糖尿病足病変(とうにょうびょうあしびょうへん)」といいます。病変には、足に生じる水虫や細菌感染による病変、たこやうおのめ、足の潰瘍や変形などがあります。さらに重症になると壊疽(えそ)という組織が死んでしまった状態になり、最悪の場合は足を切断することもあります。こうした状態になるのを避けるためには、糖尿病自体の治療をしっかり行って血糖を適切な状態に保つことはもちろん、毎日足の状態をよく観察して早く異常を見つけることが大切です。以下、糖尿病患者様の足に見られる主な症状です。

 

<糖尿病の症状チェックリスト|足の症状>

・足の先がしびれる
・足の先に痛みがある
・足の先がジンジン(ピリピリ)する
・足の感覚に異常がある(痛みを感じにくい、感覚が鈍いなど)
・足がつる

 

<糖尿病の症状チェックリスト|足の外観に出る変化>

・うおのめ、たこ、まめ、靴ずれがよくできる
・小さな傷でも治らない
・足に感染症がある(水虫など)
・皮膚が赤くなったり、腫れたりしている部分がある
・皮膚が乾燥したり、ひび割れしている部分がある
・爪が変形したり、変色したりしている

 

 

糖尿病の症状チェックリスト|目の症状について

糖尿病に気づかず放置していると「糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)」を発症するかもしれません。糖尿病網膜症とは、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害を受け、視力が低下する病気。「糖尿病腎症」「糖尿病神経症」と並んで糖尿病の三大合併症といわれています。糖尿病網膜症は、他の糖尿病合併症と同様、初期には自覚症状はありません。しかし気づかずに放置していると病気の進行に伴って、様々な視覚障害が起こり、最終的には失明に至ることもあります。ですので、目に気になる症状があったときには、速やかにお近くの医療機関を受診しましょう。以下、糖尿病患者様の目に見られる主な症状です。

 

<糖尿病の症状チェックリスト|目の症状>

・視界がぼやける
・視力が低下してきた
・ものがゆがんで見える
・目の前に墨を流したように黒いものが降りてくる
・目の前に黒い虫のようなものがちらつく
・視界にカーテンをかけたようなかげりが出る

※糖尿病網膜症について詳しく知りたい方は「糖尿病の症状チェックリスト-初期~末期」、もしくは「進行する前に気づきたい!糖尿病の初期症状とは」をご覧ください。

 

 

 

糖尿病の症状チェックリスト|性別によって症状の違いはある?

糖尿病の症状チェックリスト|性別によって症状の違いはある?

糖尿病で出現する症状に男女差はありません。ただし、女性の場合、妊娠中に血糖があがり妊娠糖尿病と診断される場合があります。妊娠中は、胎児へ多くのエネルギーを送るために胎盤から出されるホルモンでインスリンの働きが抑えられ、妊娠中の女性は、通常時に比べると血糖値が上がりやすくなります。その中でも血糖のコントロールがうまくいかなくなってしまった方が妊娠糖尿病と診断されますよ。女性の症状については「糖尿病かもしれない?女性の初期症状を解説」に記載しておりますので、ご興味ある方はご覧ください。

 


糖尿病の症状チェックリスト|予防法について

糖尿病予防に有効なものとしては、食生活の改善、運動習慣、体重管理などがあります。少し生活習慣を変えるだけでも血糖値がよくなることもありますので、手遅れとならないうちに、できることから改善していきましょう。以下、糖尿病予防に有効なものです。


<糖尿病の症状チェックリスト|予防法1>運動

糖尿病を予防するためには「運動」が効果的です。運動をすることで、ブドウ糖脂肪酸の利用が促進。インスリンに頼らずに糖分が細胞や筋肉の中に吸収されるようになり、血糖値の低下が期待できます。また、長期的には、インスリン抵抗性を改善させ、血中のブドウ糖の量を良好にコントロールできるようにすることが期待されます。ですので、糖尿病にお心当たりのある方は、できれば毎日、少なくとも週に3~5回は体を動かしましょう。「糖尿病の症状について解説しているサイト」や「糖尿病を早期発見するためのチェックシート」でも同様のことを述べております。

 

 

<糖尿病の症状チェックリスト|予防法2>食生活を見直す

糖尿病予防の基本は食生活を見直すことです。食事は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けましょう。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されますよ。「糖尿病の症状について解説しているサイト」や「糖尿病の初期症状について解説しているサイト」でも同様のことを述べております。

 

 

糖尿病の症状チェックリスト|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

糖尿病の症状チェックリスト|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう

糖尿病はインスリンの分泌や、作用する力が不足して起こる病気です。もともとインスリンを分泌する量が欧米人に比べて少ない私たち日本人が、欧米化した食生活や食事を多くとりすぎれば、糖分の処理が追いつかなくなり、血糖値は上がりっぱなしになります。この状態が休むことなく毎日続けば、必然的にすい臓のインスリンを分泌する力はさらに衰えてしまいます。糖尿病は中高年の肥満男性の病気という印象がありますが、20~30代の若年層や、やせ型の方にも増えていますので、十分に注意しましょう。「糖尿病の初期症状にご用心!身体のサインに気を付けて」や「糖尿病の症状について解説しているサイト」でも同様のことを述べておりますよ。

 

 

まとめ

では、これまでの内容をまとめると

糖尿病の症状チェックリスト|そもそも糖尿病とは?
糖尿病の症状チェックリスト|初期症状について
糖尿病の症状チェックリスト|初期症状にお心当たりのある方へ
糖尿病の症状チェックリスト|足の症状について
糖尿病の症状チェックリスト|目の症状について
糖尿病の症状チェックリスト|性別によって症状の違いはある?
糖尿病の症状チェックリスト|予防法について
糖尿病の症状チェックリスト|日本人は糖尿病にかかりやすいので注意しましょう


以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。